『魔法のコンパス』感想・レビュー

書評

【いつまでも人と同じことやってても一生おもんないぞ】

とにもかくにも、 「問い」を持つ癖を身につけなければ、面白いことは何ひとつ始まらない。 

著書より引用

疑問を持ち続ける男。

本書はいきなり「箱根駅伝が面白くない理由」から始まります。 
僕は思いました。「面白いとか面白くないとか関係あるか?頑張ってる姿に感動するやんか。」 
キンコン西野の考えはこうです。画面から、 その超人すぎる「スピード感」が全然伝わってこないのはなんで?

ん?確かに、時々横からの映像のときはすげぇスピードだなと思うけどそれはほぼ一瞬のこと。 でもそんな「問い」を考えたことがなかったのでなんでかわかりませんでした。 
答えは、カメラとランナーの間にいる 「余裕の表情の白バイのオッサン」が、 ランナーのスピード感を殺し、 ひいては箱根駅伝自体の面白さも半減してしまっていると言います。 
そして解決策はというと、「白バイのオッサンには、白バイを降りていただき、 代わりにママチャリ(お母さん専用自転車)に乗ってもらおうではないか。 自転車といえど、 時速20キロで走るのは至難の業だ。しかもそのペースを維持しなければならない。 当然、白バイのオッサンあらため、ママチャリのオッサンは、汗をほとばしらせ、 鬼の形相になる。 それでいい。」

読み始めて10分の出来事でした。さすが芸人さん。 僕の心はバッチリ掴まれました。 
この衝撃の発想が、「これでもかと」ちりばめられているのが本書です。 ビジネスチャンスぼろぼろ拾えまくれるような内容です。 
はっきり言って、ざっくりですが僕が「なるほどぉぉおお」と、 うなったのが30箇所くらいはありました(さっき簡単に数えました)。 脳みその刺激が半端じゃないです。

グラハム・ベルが電話を発明しちゃったから、 「遠くにいる人と会話することはできないの?」という「問い」は、 もう生まれない。つまり、人生を賭けるほどの「問い」を見つけるには、 居心地の悪い場所に立つ必要がある 

著書より引用

80人くらいのチームに指示を出すときの話。

何かイベントごとを開催するとき、自分のイメージ(装飾、インテリア、音楽、もろもろ)とか 細かく指示を出そうと思ったらとても大変だと思うし、 リーダーはそうやって苦難を乗り越えながら 運営をしていくんだろうなぁと当たり前に思っていました。

ところがキンコン西野はこうです。 
「このスタッフをまとめるために僕が用意したのは 会場の雰囲気を描いた簡単なイラスト1枚と、 僕の好きなアイリッシュの曲を3~4曲聴いてもらって、 「この曲に合う世界を作ってください」と伝えただけ。」

まじか。 
結果が気になりますよね。

そのままお伝えすると、

「そしたら、建築チームが路地のような設計を、 装飾チームが三角フラッグを、照明チームが大量の吊り電球を用意してきた。 
それは完全に僕が思い描いていた空間だった。 それでいて、皆、それは自分達で考えて出した答えであり、 自分達の作品なので、モチベーションがとにかく高い。」

まじか(Part2)。革命か。 これ、誰がやっても本当にうまくいくんかな?と思うくらい、びっくり仰天です。 正直、今まで西野さんのことは、なんか粋がってる感じがして少し距離を置いていました。 
それが、こんなにおもろい発想の持ち主なんかと。反省しました。

「指示を出さずに指示を出す方法」は、音楽以外にも、まだまだあるかも。 日々、勉強でございます。 

著書より引用

まとめ

全部紹介したい。僕の脳みそ震わせたやつ全部。 
それくらい、面白い!

僕は本を読み終わった後に「読書ノート」を作って、その本を見返します。 
正直それでもまだ西野さんの発想のヒントは見つけられていません (読書ノート見返せばなんか掴めるかなと思いながら読んでたけど)。

その方法は多分、そんなに簡単なものじゃなくて、 日々「問い」続けて、 「自分の頭で」考え続けて、積み重ねた結果なのかなと感じました。

他にも、マネタイズの話、明るい未来の話、集客の面白いアイデア、 などなど盛りだくさんだし、 
何より1ページ当たりの文字数があまり多くないし、沢山の節で構成されているので とってもスラスラ読みやすいです。

僕も日常に流されるだけじゃなくて、どうやったら人生面白くなるか、 考える訓練をしていこう。 
どうやら僕らのコンパスは、「面白い未来」の方角を指しているようですよ。

そこに自分が絡んでいるかどうかなんて、もはやどうでもよくて、 とにもかくにも世の中が今よりも楽しいもので溢れたら、 僕にとっては、それが一番イイ。 

著書より引用

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